映画「新しい靴を買わなくちゃ」を観た。

映画「新しい靴を買わなくちゃ」を観た。



先週のことになりますが、知らぬ間に妻が応募していた試写会に当選したというので観に行ってきました。
場所はサンストリート浜北のTOHOシネマズ。
自分、通常この手の映画は観ませんが、意外とよかったというのが感想。
ラブストーリーというより、よくできたファンタジーといったところでしょうか。


以下、ネタバレあります。









主演カップルの内、男性の「向井理」さんという方のことはことは実は知らなかったのですが、多少一本調子ながらも青年らしく、それなりに気持ちのいい演技。
中山美穂さんについてはさわやかさとほんわかが同居した愛嬌のあるキャラクターを嫌味もなく演じていらしてなかなか好感度が高かったです。
反面、ストーリーのもう一方、妹カップルについてはおそらくいまどきの若いカップルの表現なのか・・見ているほうが恥ずかしくなるほどのベタベタっぷり。
これは観ていられない・・と感じたのですが、その印象はラスト近くでひっくり返りました。
「旅」というのは非現実に近い時間です。そして旅が終わるときは現実に戻るときといっても良いと思います。
主人公の妹が現実に戻るとき、今まで見せていたフニャフニャした雰囲気が消え、現実を受け止めます。
そのときわかりました。
たった3日間だからこそ、この子は秘めた不安や焦りもしまいこみ、思いっきり二人の世界にひたっていたんだと。
このシーンを観て、ただ単に甘ったるいカップルを意味もなく描いていたわけではなかったんだと理解したのです。
主演カップルの恋についても最初は「たった3日間で・・?」とムチャなストーリーだと思っていたのが、「限られた時間」だったからこそ通常にはない急激な結びつきが起こったんだと感じました。
二人にとって、去ってしまえば夢のような一時の出来事だったでしょう。
なかなか絶妙に、デリケートに組み立てられたお話だったんだなぁ・・と、なんだか暖かい気持ちになってしまいましたね。

ただ中山美穂さんの演技は同性の方が観ると鼻につくこともあるんでしょうか・・?
(妻は平気だったようですが)
細かなところではカメラの扱いなど、細部までこだわっているようでした。
二人のデジカメの作動音の有無や、カメラマンの青年がメインで持っていたのはクラシックカメラでしたが仕事ではデジタルカメラを使っているような表現もあって、ドラマなどでよくある「カッコいい」からとクラシックカメラを使わせるのではなく、いかにも趣味で楽しむときの大切な一品・・的な雰囲気が良かったです。

期待していなかったから・・というのもあるかと思いますが思いがけず優しい空気をもらった映画でした。



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