ティファニーのポケットナイフ。

とーと

2009年04月29日 12:58



前回紹介した「ムーミン・蒔絵万年筆」は私のお宝になりましたが、コレもお宝。
ティファニー製のポケットナイフです。
このナイフは、結婚前の年、独身最後の私の誕生日に妻が贈ってくれたものでした。
以来約15年間、私が一番大切にしてきたものなのです。

まず、なぜ「ナイフ」なのか・・?
20代前半の頃、私はある文章を読んで、ヨーロッパでのオトナの世界と、その中の「ポケットナイフ」という道具にあこがれました。
簡単に書きますと、ヨーロッパの男性は、たしなみとして必ずポケットに小さなナイフをもっている・・・といったような内容で、事実、エルメス・ダンヒル・カルティエ・ティファニー等の服飾ブランドには必ずポケットナイフがラインナップされていて、それはライターや時計などよりさらに上級なおしゃれとされている・・といった内容でした。
当時はやはりオトナの世界に足を突っ込み始めて、とにかく背伸びをしていた時期で、そんなときに知ったヨーロッパの紳士のエピソードは私を刺激するには充分で、それ以来いまだに私の中に印象強く残っているのです。

そしてこのナイフ、なにが嬉しかったかといえば、私がこういうものがほしいといったわけでは無いのに、妻が自分の足でさがして、選んで贈ってくれたものだったので・・。
私のことを「よく見てくれているんだな・・」と感じたのでした。
そんなことも「思い出」と言えるほど年月がたってしまったワケですが。



このナイフ、ベースはビクトリノックスの「クラシック」という小さなナイフで、よく男女問わず、キーホルダーにつけているのを見かけるナイフです。
(最近ではUSBメモリーがついたものやライト付のものもあるようです)。
その「クラシック」にティファニー製のシルバーハンドルがつけられています。



刃長4センチ足らずの小さなブレードと、マイナスドライバー兼用の爪ヤスリ、そしてハサミが装備されていて実際便利。




ビクトリノックスのマークにはゴールドが流し込まれているんだとか。




長年の使用でキズだらけですが、これもひとつのヒストリーではないかと。

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