
昨晩、子供たちは妻の実家にお泊りだったので、妻といっしょに、映画
「ヤッターマン」を観にいってきました。
実写版「ヤッターマン」・・・。
正直・・妻としては、抵抗があったようですが、私は「ガンダム」「ドラえもん」などと並び「ヤッターマン」世代でもありますから、どうしても観たかったんです。
妻は、
「DVDになってからでもいいんじゃないの?」
などといっていましたが・・でも、でも、私がいくらオタクの気があるといってもそこはやっぱり・・・オトコ一人で「ヤッターマン」を観にいく度胸はありませんよ。
・・・というわけで妻を説得(懇願だったかも・・)して、夜10時頃からのレイトショーへ出発。
映画館に着くと夜も遅いせいか、そんなに混んでいません。
ちょうど自分たちが観る前の回が終わったところらしく、売店の「ヤッターマン」グッズのコーナーにもチラホラ人がいて、普通にカップルもいたので安心・・・ってどんな想像をしてたんだっていう話なんですが。
この時間は子供がいるわけはないんで、主題歌の大合唱に巻き込まれて肩身の狭い思いをする心配はないんですが、たとえば深田恭子ファンのお兄さんばっかりだとか・・ジャニーズのファンのお姉さんばっかりだったらどうしようかとか・・。
でも他人からみたら私たち夫婦だってそういう特定芸能人のファンだと思われるんでしょうけど。
さて、上映時間が迫ってアナウンスが入りました。
「ヤッターマンをご覧のお客さまは、ゲートからおはいりください~」みたいなヤツ。
と・こ・ろ・が!!
ロビーにいる人たち・・、誰一人として動きゃしない・・・・・・・・・・。
まさか私たち夫婦だけ!?
貸切!?
それはそれでラッキーかもですが、ここで動いたら
「あ~、あの人たちヤッターマンなんか観るんだ~」とか失笑をうけてしまうんじゃないか・・・?
「どーするよ!恥ずかしい~」
「でもいくしかないでしょ~、帰るわけにはいかないんだから」
・・・などとコソコソやる私たち。
「もう、いこいこ」
と歩き出す妻。
ウチの妻は度胸があります・・・、さすが元「チェッカーズ」ファン(関係ない)
「ヤッターマン」は5番スクリ-ンになりま~す」
といいながら切符をちぎるアナウンスのおねえさん。
『ちょっと!!そんなデカイ声で作品名言わないでよ!!
しかもアンタ、マイク入ったままでしょ~ソレ!!』
・・・と心で叫びながら入場しました。
さて、席についてしまえばコッチのもんです。
こりゃホントに貸切か?
評判良いって聞いていたけどそんなでもないのかなぁ・・なんて妻と話していると・・・、
「アレ?」
なんだかパラパラと人が入ってきました。
その後もパラパラパラパラと人が続きます。
入ってくる人たちのお顔を拝見したところ・・・
皆さんさっきロビーで涼しい顔してた方ばかりじゃないですか・・。
結論。
大人が「ヤッターマン」を観るのはみんな恥ずかしい。
・・ということですかね?
しかし様々な客層でした。
私たちより年配のご夫婦らしき人たちは、私同様、おそらく子供の頃に「ヤッターマン」のアニメを観ていた人たちでしょう。
それ以外でやはり目立つのは私たちより少し若い女性たちが2人組とか3人組とかで来られていますが、コレはもう「ジャニーズ」ファンの皆様ですね。
若い男性一人で来られていた方もいましたが、出演している女優さんのファンなんだと思います。
今でも新作アニメが作られているので、昼間は子供も来ているんだろうし、そう思うとスゴイ幅の客層ですよね。
娯楽作品というのはやはりこういうもんだと思います。
さて、肝心の映画は、というと・・。
最初に深田ドロンジョの声が
「ちょっと可愛すぎるんじゃないか?」と感じたくらいで、あとはなかなか良かったです。
アニメのイメージを違和感なくスケールアップして、しかも適度なリアリティを加えてあり、アニメでおなじみのシーンの数々を実写にするとどうなるのかというのがうまく映像化されていて、中には、
「そりゃあ、アレ(あのシーン)を実際にやったらやっぱりそうなるよねぇ・・」的な部分も観られてツボだったり。
でも最終的にはドロンジョの存在感に他のキャラが喰われていましたね。
もともとアニメの「ヤッターマン」自体が「ドロンボー一味」中心に描かれていたので、そこも忠実に作ったおかげで世界観をあんまり壊すことなく実写映像にできたんでしょう。
シモネタとか、微妙にひいてしまうようなシーンも多少ありましたが、個人的には楽しめた映画になりました。
こういうお気楽な単純に楽しめる娯楽映画もいいモンですね。

映画館からみた市街地。