平日は手付かず状態が続くこのブログ・・。
またも映画ネタです。
これも少し前に観てきたものなんですが。
舞台はおそらく近未来、大規模な戦争(核戦争・・?)の後、文明がすっかり崩壊してしまっているらしいアメリカ。
細かな説明はないのですが、核戦争で地球のオゾン層が破壊され、有害な紫外線が降り注ぐ結果になり、かろうじて地下に逃れていた人たちだけが生き残っている・・ということらしく、その戦争が終わってから30年ほどたっているようです。
おそらく世界中が似たようなことになっているのでしょう。
そんな中、30年間、ただひたすら西へ向かって歩く男。
「ウォーカー」と呼ばれる彼が大切に守りながら運ぶのは1冊の書物です。
そしてもう一人、汚染されていない水源を独占して町を作り、水を盾にすることと暴力で恐怖を与えながら住人を支配する町の支配者。
その男もウォーカーの持つ本を探し続けています。
ウォーカーは30年前に受けた啓示にしたがって、その書物を「あるべき場所」に運ぶために歩き続け、支配者は人々を統率するための「武器」としてその本を探し続ける。
そして、おそらく世界中に1冊しか現存しないであろうその本をめぐっての攻防が起こります。
戦争が起こった原因とされて、戦後に全てが焼き捨てられたというその本が「聖書」だということは割りと早くわかります。
それにしても実際今のような近代社会でも、「信仰」というものが大きな意味を持つこともあり、この映画のように「信仰」が人々の力にも、また人々を支配する武器にもなる・・、たった1冊の書物が、世界を変えてしまえるほどの力を持つという描写にはなんとも微妙なリアリティを感じてしまいました。
一見シンプルなんですが、キレのあるアクション映画という側面も持ち、なかなか見ごたえがある映画でした。
個人的には最近ではかなり好きな1本です。