「聖の青春」

「聖の青春」


私が、10年ほど前から半年に1回くらいのペースでずっと、繰り返し読み続けている1冊の本があります。
それが大崎善生さんという方の書かれた「聖の青春」です。
私とほぼ同年代を生き、29歳で亡くなった将棋のプロ棋士の実話です。

私は、それまで将棋というゲームをやったことがなかったし、正直興味もなかったのですが、10年ほど前の、たしか正月休みだったか、たまたまつけていたテレビで放映していたのが藤原竜也主演でこの本をドラマ化したもので、村山聖という人間の生き様に心の底から感銘をうけ、この原作本に出会いました。
そしてその後今まで、知らず知らずのうちに読み返し続けているのです。

幼い頃から難病を抱え、普通の生活すら送れない村山聖が出会ったのが、将棋でした。
病で思うようにならない身体でも、将棋盤の上でなら、誰とでも対等に戦うことができたのです。
それから彼にとっての将棋は「生きる」ということそのものになりました。

その生き方は壮絶です。
「命がけ」という生き方が本当にあり、人生そのものをかけて何かに打ち込む人がいる。
でもそれは自分が生きているこの同じ世界でのこと・・。
別世界では、ないのです。

この本を読むたびに、今の自分の安楽で、甘い生き方を指摘されたような気持ちになります。
そして勇気をもらえる1冊でもあります。


「聖の青春」


タグ :将棋

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