「WALL・E  ~ウォーリー~」

「WALL・E  ~ウォーリー~」


先日発売になった「ウォーリー」のDVD。
改めて観て見ましたがやはり良い作品ですね。
中でも素晴らしいのは前半の、ウォーリーの一人ぼっちでの暮らしを描いているあたり。
ネットや批評でも散々言われていることですが、とにかくセリフもほとんどないのに問題なく、味わい深い画面になっています。
後半、舞台が宇宙(宇宙船)に移ってからは普通のアドベンチャー映画的になりますが、そのギャップもいいのかもしれませんが。
個人的には前半の流れで、「イブ」も登場させないで、ウォーリーの生活だけのショートフィルム的なものがあったとしたら・・想像力も刺激され、小津安二郎の映画のような趣すら感じられるんではないか・・と思ったりします。

正直最初は、ロボットなのに・・いくら700年かけて自然に学習したとはいえ、あまりにも人間的な仕草に違和感を覚えました。
劇中、怖がってガタガタふるえたり、ごまかすときに口笛のような音をだしたり、「危険」を感じたときにアタフタしたり・・「だれかと手をつなぐ・・」ということにあこがれていたり・・という姿が見られます。
ですが、今思うと納得です。
最初はただのゴミ処理ロボットだったウォーリーが700年の間に学習したのは人間が残したものからだったわけだし、映画でウォーリーがゴミの中からいろいろなものをコレクションしていたり、中でも一番大事にしていたのが、ミュージカル(映画?)のビデオテープだったりしたところからみても、人間的仕草が身についているのはなにも不思議ではない・・ということなんですね。
それに対してイブやモーたち、最新のロボットたちは最初から人間的仕草(表情とか)がプログラミングされているとみて間違いないでしょう。
人間と共存する以上、人間が理解しやすい共通言語的なものが仕草や表情なのだと思います。

個人的にはかなり気に入った映画になりました。
CGを駆使した世界観の演出も素晴らしいしキャラクター描写も魅力的だし、お話も微笑ましい。
現代社会を皮肉ったような部分も目をそらしてはいけない部分だと思いますし。
製作側がジブリを・・宮崎アニメをリスペクトしているのだそうですが、その影響を感じるようにも思いますが、映像表現の違いがすでにピクサー独自の世界を作っていると思います。
逆にジブリ作品にはもう一度がんばってほしいような・・。



タグ :WALL・E映画

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この記事へのコメント
おーー♪そうですか♪
ぜひ観てみます♪
Posted by rikkoannerikkoanne at 2009年04月24日 22:46
rikkoanne様

場合によっては「子供向けのヌルい映画」といわれることもありますが、rikkoanneさんでしたら、きっとそんな部分も受けとめられて、楽しめると思いますよ。
Posted by とーと at 2009年04月24日 23:13
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    コメント(2)