タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2

タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2



前回からの続きです。


念願の「ムーミン谷博物館」、入り口近くでは、ムーミンの像がむかえてくれます(上の画像)
。目の前にはこれまたムーミンが描かれた入り口が・・とそのときなにやらザワザワとした雰囲気とともに男性の声がどこからか・・・。

「オミヤゲコチラデ~ス、オミヤゲコチラデ~ス」

・・・あれ?日本語?

するといま私が見ていた扉のとなり、別の扉がバン!と開き男性が。
その男性は扉を開けて押さえたまま

「お土産は、こちらで~す!」と叫んでいます。

あ、日本人だ!と思うまもなくその開いた扉から20人以上の日本人の団体さんがぞろぞろとでてきて、ムーミンの描かれた扉に入っていきました。
どうやら私がみていた扉はムーミングッズのショップだったようで、博物館の入り口はいま、団体さんが出てきたほうの扉だったようです。

タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2

ショップ



とりあえず中に入り、通路の椅子にすわってココに来るまでにもらってきた地図やパンフを整理していると、再び・・

「お土産こちらで~す!!」
・・の声とともに日本人の団体さんが!!

なんだかニョロニョロの大移動のような光景に
あぁ・・日本人だなぁ・・なんて思ったりしました。
よく言われていることではあるけど、確かに実際目の当たりにすると、日本人のツアーって独特に感じます。たとえ旅行でもなんだか急いでいる感があって、なんだかスタンプラリーでもしてるのかと思うくらい着実に予定をこなしていくんでしょう。フィンランドにきてから今までこういう団体さんには出会っていなかったから余計にそう思ったのかもしれませんが。
予断ですが、私は一箇所に滞在して、その土地の空気になじんでいく時間の流れが好きなので・・ツアーのような旅は苦手です。
それはたとえなかなか行くことがかなわない外国でも同じで、今回もタンペレにきた以外はすべてヘルシンキのみの滞在でした。

さて、中に入ってお金を払い、展示物の説明が書かれたパンフみたいなのを貸してもらうのですが(くれるのかと思ったらちがいました)、これには日本語のものがありました。やはり日本からくる人が多いんでしょう。
室内は暗くて、展示物だけに照明があたっています。団体さんが去った後だからなのか、以外に空いていて・・・、っていうか、そんなに広くないこの中にさっきの団体さん(しかも2団体)がひしめいていたのかと思うと良い時間に来たんだとホッとして、早速展示物を見ていきました。

一番の目的だったトーベ・ヤンソンの原画も、手作り感いっぱいの・・だけどかなり作りこんである模型もすばらしく、感動です。
特にヤンソンの原画は思っていたよりサイズが小さくて、ペンを綿密なタッチで重ねていく描きかたで、その丁寧な仕事にも感動しました。
また、ところどころホワイトで修正されていたりするところもあるし、最初から黒で描いた上にホワイトで描き起こすような手法も用いられていて興味深く眺めました。
今まで本の挿絵などの印刷物としてしか見ることが出来なかった絵を、こうして実際に見ることが出来て、あの独特な雰囲気がトーベ・ヤンソンという人物の手から生み出されたという実感のようなものを感じました。
「ムーミン」の世界感、ヤンソンの感性から生み出された世界感を肌で感じたとでもいうんでしょうか・・、ずっとココにいたい、この空気につつまれていたいという欲求が沸き起こっています。

それでも・・、いつまでも現実逃避みたいなことをしているわけにも行かないので、じっくりと3回通りくらいみて、本当に後ろ髪をひかれる思いで「ムーミン谷」を出ました。

じっくりひたっていた割には1時間と少しくらいしかたっていなくて、先ほど団体さんが群がっていたショップで原画のポストカードを数枚購入。
ショップを見て感じたんですが、日本での「ムーミングッズ」の充実ぶりはすごいんだな、と思います。
このショップにある製品でも、主だったものはみんな日本で買えるものばかりでした。
日本では「ムーミン」自体がちょっとマニアックというかそんなにメジャーなキャラクターでもないと思うんですが。


さて、今回の旅・最大の目的を果たしたその後は、できるだけこの街を歩き回ろうと決め、街中から船なんかもおいてある大きな河(?)沿いを歩き、かなりの距離を歩き回りました。
日曜日だったので小さなお店はみんな閉まっていましたが、その中には模型店もあり、ショーウィンドウに「タミヤ」や「ハセガワ」のステッカーが貼ってありました。
デパートのオモチャ売り場とかですと、アメリカの「レベル」社のキットくらいしかおいてなかったのですが、やはり専門店は違うみたいです。

タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2

タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2

タンペレ「ムーミン谷博物館」に行ったときのこと。 その2




途中風があったりして、100均で買ってもってきた折り畳み傘がこわれかけたり。
そうしているうちに帰りの電車の時間が近づいていたので、再びムーミン谷の横を通り、「また来たい・・・・」と思いながら駅に向かい途中のデパートで、妻が好きそうな「ミィ」が描かれたボトルタイプのキシリトールガムと、袋を見てなんだかおいしそうなグミがあったのでそれを買い、ヘルシンキに戻りました。

帰りにはだんだん晴れてきて、行くときに見ていた車窓の風景もまた一段と美しくて・・。
そんななかを、ムーミン谷での豊かな感動の余韻をかかえたままホテルにもどりました。



そして、あの感動は今でもしっかり残っています。

そうしたら、なんと!!今年2009年は「ムーミン谷博物館」の原画や手作りの立体模型が「ムーミン展」として日本にくるのです。
・・というか、もう巡回を始めていて、たしか今は大阪で開催されているはずで、
・・すみません、大阪もまだこれからでした・・。

名古屋にもくる予定。

もう!!絶対行きます!!
2回でも3回でも
行ってやるです!!

ヤンソンさんの、あの原画を日本で見られるなんて、うれしいどころの騒ぎではありません。


ただただ待ち焦がれています・・。







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この記事へのコメント
フィンランドへは行ったことがありませんが、素敵な街ですね。
韓国の雑多な感じの街で暮らしているので、何とも新鮮な感じがしました。
街そのものが童話の世界の中のようです。

とーとさんが、いかにムーミンやヤンソンさんを愛しているかが、よく分かりました。

「ムーミン展」楽しみですね!
Posted by dilbelaudilbelau at 2009年03月13日 21:42
dilbelau様

フィンランドという国にもその国独特の問題はあるようですが、自分には、とても魅力的なところです。

「ムーミン」の世界観にはフィンランドの持つ独特な空気がかなり見えると感じます。
私はそんな「世界」に魅かれるようです・・。
Posted by とーと at 2009年03月13日 22:12
私、「ムーミン谷への旅」の本を持ってます♪
この本の最後の方に載っているのが、
とーとさんが持ってらっしゃる陶器のムーミンたちです♪
あと、ミィ と おしゃまさん と スノークのおじょうさん がいます。
同じですよ~♪♪

とーとさん、フィンランドに行って来れて、しあわせでしたね♪
私も「ムーミン展」絶対に行くぞーーー!!!!!!!!
Posted by rikkoannerikkoanne at 2009年03月13日 22:42
rikkoanne様

あ、その本、ウチにもありますよ~。
たしかに載っていましたね。

今は経済的に難しいのですが、フィンランドはもっともっと行って、あの国の持ついろんな顔を見たいとおもっているんですが。

「ムーミン展」、きっとすばらしいとおもいますよ。
Posted by とーと at 2009年03月13日 23:43
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