スナフキンといえばハーモニカ。
モノを所有することを極端に嫌うスナフキンが、唯一大切にしているものがハーモニカだというのは有名な話です。
叔母にあたる人からもらったというこのハーモニカはボディがローズウッド(ジャカランダ?)で、カバープレートはゴールドの高級品だと・・なにかで見た記憶がありますが、アニメではシルバーのカバーだったと思います。
スナフキンはムーミン谷が雪に閉ざされた頃から一人旅に出て、その旅から受けた様々な感情などが曲になり、ハーモニカを吹くことによって表現されるようで、ハーモニカはスナフキンにとって、自己表現の道具なのだと思います。
実は、私も以前そんなスナフキンに感化され、今でもときどき小さなハーモニカで遊ぶのですが、「自己表現」という意味では意外とだれでも「スナフキンのハーモニカ」と同等のものをもっているのではないでしょうか?
例えば写真にこだわる方ならカメラだとか、絵を描く方なら絵の具だったり・・。
「道具」でなくとも料理だったり花を育てることだったり・・、その人が普段の生活から受ける様々なことが、きっと何らかの形で表現されていると思います。
「自己表現」・・。
私は「スナフキンのハーモニカ」という言葉にはそんな意味を感じてしまいます。
そして、やはり変わらない毎日だとしても、そこから感じることは、たとえささいなことでも大切にしたいな・・と、特に最近思うのです。